カオスのお手玉

読書家にはほど遠い怠け者による、編まれた紙片の備忘録。どなたかのお役に立てれば、もっけの幸い。

父から逃れられない女たち ―――矢川澄子『「父の娘」たち』

『「父の娘」たち』 平凡社ライブラリー579 2006年

 

 はじめて読んだ矢川澄子氏の著書。タイトルに惹かれつつも、サラッと読み流すつもりだった。……が、小休止を挟んだり、書き込んだりで、ずいぶん時間がかかってしまった。

 森茉莉アナイス・ニンというふたりの「少女」を通して、矢川澄子氏の少女論が展開される一書。物腰やわらかで流れるような語り口にもかかわらず、想像より中身はハードだった。

 

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