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ヒイラギの実をひとつ

読書家にはほど遠い怠け者による、編まれた紙片の備忘録。どなたかのお役に立てれば、もっけの幸い。

ふり返れば積読本---こだわり書店の本当のライバル

先日書いたような、意欲的な

インディペンデント系書店が大好きだ。

たまたま近くに行く用事があれば

持ち時間がなくても入りたくなるし、

一度足を踏み入れれば1間以上は長居してしまう。

新店舗を見つければ、

好みを共有する友人・知人に報せたくなる。

 

しかし、どういう人が客として

足を運んでいるのだろうと考えると、ふと分からなくなる。

 

読書が好きな人というのは、十中八九、

積読本が少なからず家にあるのではないだろうか。

私の場合は読書家といえるほどの本好きではないし、

読むスピードも遅い。

なおのこと、机の上や下に、本棚の隅や外に、

読むべき本が溜まっている。

たまに本棚を整理するときには、

その未読本の多さにあっけにとられ、

「一生とは言わないが、少なくとも10年くらいは

本を買わなくても、満足な読書生活を

十分に送れるはずだ」と思ったりもする。

 

すっかり読むものがなくなってしまったから

いい本を見つけに来ました、という客は

少ないのではないかと思う。

買ったのに読んでいない積読本への罪悪感は

新しい本を購入するときに一つのハードルとなって

立ち現れるものである。

 

本好きに支持される書店のほんとうのライバルは、

大型書店の品揃えではなく、

読まれることを家の中で大人しく待っている

いじらしい未読本たちなのかもしれないな。